
予防も大切ですが、熱中症になってしまったときの対処法を知っておくと安心です。
この記事では熱中症になったときの食べ物について解説します。
熱中症を回復させる食べ物は?
1.症状が出ているときの食べ物や飲み物は?
症状が出ていて食欲がない場合には無理して食べる必要はありません。
とくに、下痢や嘔吐、腹痛の症状がある場合は、食べたいと思うまでは水分補給のみを行います。
無理して食べずに、食べやすいものから徐々に食べるようにしましょう。
食欲が出はじめたら
アイスクリームやヨーグルト、フルーツなどの食べやすいものから摂りはじめましょう。

症状が落ち着いてきたら
水分バランスを整えるために必要な「カリウム」の多い食品がおすすめです。
また、疲労回復効果のある「ビタミンB1」やエネルギーを円滑に作り出すサポートをする「クエン酸」も意識して摂りましょう。
- カリウムが多い食品⇒果物・スイカやきゅうり等のウリ科の野菜・海藻類・イモ類・バナナなど
- ビタミンB1が多い食品⇒豚肉・うなぎ・大豆製品など
- クエン酸が多い食品⇒梅干し・お酢など
飲み物は?
熱中症のときはこまめな水分補給が大切です。
また、塩分も失われているので塩分と糖分を含んだ経口補水液を飲むようにし、なければスポーツドリンクで代用しましょう。
利尿作用があるコーヒーや紅茶、コーラなどの炭酸飲料水は避けるようにします。
塩分と糖分のバランスが大切
水に砂糖と塩を混ぜることで作ることもできますが、その際には砂糖と塩のバランスに気をつけます。
また、塩をそのまま食べると濃度が濃すぎるの、で水に溶かして飲むことが大切です。
2.体力を回復させる食べ物は?
まずは梅干しの入ったおかゆや野菜スープなどの消化の良いものから食べるようにします。
また、スイカなどの水分が多くて糖分やカリウムも補給できる野菜も食べやすいのでおすすめです。
症状が落ち着いても、体は疲れている状態なので栄養補給をしっかりとすることが大切です。
再び熱中症にならないために…予防する食べ物とは
1.熱中症体質に変化する?
一度、熱中症にかかると何度もくり返しやすい傾向があります。
しかし、これは熱中症にかかりやすい体質に変化したというわけではありません。
熱中症は繰り返す?
いちど熱中症にかかったときに回復しきっていない状態のまま、日常生活を送ることで体に負担がかかっています。
そうした状態で少し水分が不足すると、熱中症の症状が出たりするために繰り返すと思われています。
熱中症にかかったら…気を付けること
何度も繰り返さないためには、十分な休養を取り、こまめな水分補給を行いましょう。
水分補給の目安としては1時間おきにおよそ200mlです。
無理をしてしまうと再発するので、1週間は休養をとると良いでしょう。
いちど熱中症にかかると、体内の水分バランスや電解質のバランスが崩れてしまい、かかりやすくなっていることも考えられます。
2.水分とミネラルの補給が大事
熱中症予防のためには、水分の補給はもちろん大切ですが、カリウムや塩分などのミネラルの補給も必要です。
梅干し
塩分やクエン酸、カリウムなどが豊富に含まれていて手軽に食べられる梅干しはおすすめです。
塩分やカリウムを効率よく摂れるので、熱中症になりやすい時期の食事には積極的に取り入れましょう。
スイカ
旬のスイカも水分やカリウム、糖分が豊富なので熱中症の予防には効果的な食品です。
食欲も減退しがちな夏に食べやすい食品のひとつです。
旬の夏野菜
胡瓜やトマト、ナス、オクラ、ゴーヤ、モロヘイヤなどの旬の夏野菜には、水分が多く、体を冷やしてくれる作用があります。
ほてった体を冷まし体温を下げてくれるので、熱中症の予防にも効果的です。
まとめ
熱中症になったあとは体力が落ちているので、ゆっくりと回復させる必要があります。
しかし、症状が落ち着いたばかりのときはまだ胃腸の働きも弱っていて食欲もあまりないときです。
無理して食べることはせずに食べたいものを優先して、少しずつ食べるようにしましょう。
あわせて、水分補給もしっかりと行ウことが大切です。
旬の夏野菜や果物は、水分やカリウムが豊富なのもが多いので、食事に取り入れていくことをおすすめします。